ライナープレート及び深礎工法は、立坑の内壁面に引き抜き可能な状態で設置する工法です。
オサカベが取得しているこの特許工法では、より安全な作業が可能となり作業効率も向上、コストが低減するとともに、高強度の立坑を得ることができるライナープレート及び深礎工法を提供することを目的としています。
オサカベ式深礎工法とは
一般の深礎工法は、地山を手掘り又は機械掘りにて1m前後
先掘りした後、深礎工が入坑し外周を設計寸法の杭径に修正し波板リングを@75cmで施して地山
の崩壊を防ぎながら所定の支持地盤まで掘削をする工法です。
その後、坑内にて鉄筋を手作業にて組み立てます。
ここで問題なのは山留材の回収になります。
公共工事では全ての山留材はライナープレートで山留を行い全て埋殺しますが 民間工事では
山留材を埋殺すると施工単価が上がる為なかなか全て埋殺することは現実的にはありません
そこで鉄筋組みと並行しながら山留材を回収し鉄筋を組み上げコンクリートの打設となります。
弊社は、常々この工法を監督署又は元請けに説明するとき大変苦慮しました。
それは、法規的にも無理があり何よりも深礎工の生命を脅かすことになるからです。
そこで弊社は日々どうすればこの問題を解決できるか試行錯誤して考えました。
それは、オールケーシング工法によるベノト工法を深礎工法に取り入れるやりかたです。
1)、地上にてライナープレートを1m~3m程度の長さの筒状に組立ます
2)、ライナープレートの自重が耐えられるライナー固定枠をセットします
3)、手掘り又は機械掘りにて掘削を施し深礎工が入坑し地山を設計寸法に修正します
4)、地上にて組上げたライナープレートを地山に挿入し吊り固定枠に固定します
5)、繰り返し手掘り又は機械掘りにて掘削します
6)、掘削が終わると次のライナープレートを上からかぶせ下のライナープレートに
ジョイントします
7)、一般のライナープレートでは外つなぎは出来ませんが弊社が考案したジョイントリング
(特許取得)でそれが可能になりました。
8)、後は同じことの繰り返しで所定深度まで掘削します
この工法で鉄筋組みの問題点を全てクリアする事が出来ました。
後はベノト工法と同じ施工方法で鉄筋を吊下ろしコンクリートを打ちながらライナープレートを引き
抜き杭を造成します 通常のオールケーシングは杭径に制限がありますがライナープレートですと
どんな杭径でも可能です
小型移動式クレーンの進入さえあれば施工が可能です
深礎工法で一番多く重大災害になるのは鉄筋組立による墜落災害です
坑内での鉄筋組みが無くなり安全かつスピーディーに施工出来ます
弊社では一連の施工方法で特許を取得し実績を上げてきました、その結果墜落災害はありません
施工実績としては、φ1200~φ4000 掘削深度30mの実績があります